APIを利用してシステム間の接続を構築する際、APIの疎通確認が必要に重要な作業になります。本文では、API疎通確認の対策を紹介するので、誰かもこの対策を参照して、APIの動作を簡単に確認することができます。
APIの疎通確認を行える方法はたくさんありますが、本文では、皆さんによく使われるCurlを使用して、APIの動作を確認する方法を紹介した上、非常に使いやすいAPI管理ツールのApidogを使ってより簡単にAPIの動作を確認する方法を皆さんに紹介します。
APIの疎通確認とは
APIの疎通確認とは、APIが正常に動作することを確認するプロセスのことを指します。APIを利用するシステム間の接続を構築する際に、まずはAPIの疎通を確認することが重要です。疎通確認には典型的に以下のようなプロセスが含まれます。
- APIの仕様を確認し、利用できるエンドポイント、必要なパラメータ等を把握する
- 簡単なリクエストを送信し、想定したレスポンスが返ってくるか確認する
- 異常系のケースも検証し、エラーハンドリングが適切に行われるか確認する
このように、開発者が実際にAPIを呼び出して動作を確認することで、システム間の接続に必要な要件が満たされているかを検証できます。疎通の問題がなければ本番利用に移行できるため、APIの導入時には必ず疎通確認を実施する必要があります。
APIの疎通確認って何を確認すべき?
それでは、APIの疎通確認を行う場合、何の項目を確認すべきでしょうか?この部分では、API疎通確認の確認項目をまとめてみなさんに紹介していきたいと思います。
APIの疎通確認で一番重要なポイントは、APIの仕様書に記載されている使用条件や制限事項などを参照して、確認プロセスを行うことです。主に次の項目があります:
- APIへのアクセス自体ができるか
- 認証が必要なAPIの場合、認証処理が適切に行われるか
- APIのリクエスト方法が仕様通りか
- パラメータの数、形式が合っているか
- 想定したレスポンスが返ってくるか
- 異常系の入力に対して適切なエラーが返ってくるか
- レスポンス時間が許容範囲内か
- リクエスト数やデータ量に対して十分なパフォーマンスか
このように、機能面からも非機能面の要件からも確認を行い、APIが仕様通りに動作することを網羅的に検証するのがAPI疎通確認の目的です。
APIの動作を確認する方法
上記の情報でAPI疎通確認を十分に理解した上、API疎通確認を行うことができるようになると思います。それでは、API疎通確認を行うために、どうしたらいいです?次は、Curlコマンドを利用してAPIの疎通確認を行う方法を紹介します。また、より効率的にAPIの動作を確認するには、ApidogというAPI管理・テスト用のGUIツールを皆さんに紹介します。Apidogを使用すると、ノーコードでも簡単にAPIをテストしたり、動作を確認したりすることができます。
CurlコマンドでAPIの疎通確認を行う
CURLとは、コマンドラインからHTTPリクエストを送信するためのオープンソースのライブラリやツールのことです。CURLはAPIテストにおいて重要なツールとして広く利用されています。そこで、API疎通確認を行いたい場合、Curlは非常に便利なツールになるのでしょう。
Curlのインストール
CURLを使ってAPIの疎通確認を行うために、まずはCURLをパソコンにインストールする必要があります。Windowsパソコンをお使いの場合は、Curlの公式サイトからそれをダウンロードしてインストールすることができますが、macOSパソコンをお使いの場合は、ターミナルで次のようなHomebrewコマンドを入力することでインストールできます。
$ brew install curl
CurlでAPI疎通確認をする操作手順
ステップ⒈CURLで利用可能なオプションを確認する
Curlをパソコンにインストールすると、様々なオプションを利用して、APIのリクエストを送信することができるようになります。Curlの代表的なオプションは次:
- -b : Cookieの送信
- -c : Cookieの保存
- -d : POSTデータの送信
- -F : multipart/form-dataの送信
- -H : ヘッダのカスタマイズ
- -i : レスポンスヘッダの表示
- -k : SSL証明書の検証をスキップ
- -L : リダイレクト先に自動的にフォロー
- -o : レスポンスをファイルに保存
- -O:リクエスト先のファイル名で保存
- -s:実行中のメッセージを非表示
- -S:エラーメッセージを表示
- -u : Basic認証のユーザ名とパスワード
- -v:リクエストとレスポンスのヘッダーと内容を表示
- -X: リクエストのHTTPメソッドを指定
これらのオプションを組み合わせて利用することができます。
ステップ⒉CURLのオプションを組み合わせてリクエストを送信
例えば:CURLを使って/users/v2/からid=1のデータを取得するために、以下のCurlコマンドを利用できます。
curl -X GET "http://example.com/users/v2/?id=1" -H "accept: application/json"
具体的には:
- cURLのコマンドは
curl
から始まる - -XオプションでGETメソッドを指定
- URLのパスとクエリ文字列でエンドポイントとパラメータを指定
- -HオプションでAcceptヘッダーをapplication/jsonに設定
- ダブルクォーテーションでURL全体を囲む
このようにcURLコマンドを組み立てることで、任意のAPIエンドポイントに対してリクエストを送信し、レスポンスを取得することができます。APIの疎通確認時にはこのcURLコマンドがよく利用されています。
ApidogでAPIの動作を簡単に確認する
cURLを使ってAPI疎通確認を行うために、コマンドラインを使う必要があります。APIの動作をより効率的に確認するために、Apidogという直感的なAPI管理ツールが役立つと思います。Apidogは、無料で利用することができますが、非常に強力的なAPI設計、仕様書生成と共有、APIテストとモックなどの機能をタダで利用可能です。
Apidogのインストール
上記のダウンロードボタンからApidogをパソコンにダウンロードしてインストールすることができます。Apidogは、Windows、macOS、Linuxでも動作可能なので、どのようなデバイスをお使いの場合でも、Apidogを使えます。
また、サードパーティのプログラムをパソコンにインストールしたくない場合、ApidogのWebアプリを利用して、直接にブラウザで利用することも可能です。
ApidogでAPIの動作を確認する手順
次は、Apidogという使いやすいツールを使って、APIの疎通確認を行う操作手順を皆さんに紹介します。
ステップ⒈エンドポイントとメソッドの記入
Apidogを開き、直感的なUIでエンドポイントを記入して、HTTPメソッドを指定します。(GET、POST、PUT、DELETEなど、全てのメソッドにも対応)
ステップ⒉必要な情報(パラメータなど)の記入
APIの仕様書(ドキュメント)を参照して、APIリクエストに必要なパラメータなどを記入します。
ご案内:一部のAPIには認証情報が必要となる場合、「Auth」タブに切り替えて、トークンかキーを入力する必要があります。
ステップ⒊APIリクエストを送信してレスポンスを取得
そして、「送信」ボタンをクリックして、APIリクエストを送信して、レスポンスを取得することができます。ここで、正確的なレスポンスが返されているかどうかを確認することで、API疎通確認をします。
また、API仕様書を直接にApidogにインポートすることも可能です。YAML、JSON、Postman、Curlなどのフォーマットをも直接にApidogにインポートできます。インポート後、APIの疎通確認がさらに効率的になります。APIリクエストを送信する時に、記入するパラメータがAPI仕様に一致しない場合は、Apidogはそれを自動的に検出することもできます。
APIリクエストを送信してレスポンスを取得した場合、レスポンスのフォーマットなどが定められたAPI仕様に一致しているかどうかを自動的に検証することもできます。
これらの自動検証機能は、APIの疎通管理に対して、非常に役立つので、ぜひ試してください。
まとめ
この記事では、APIの疎通確認の重要性と方法について解説しました。API疎通確認とはAPIが正常に動作することを確認するプロセスで、システム接続時に必須の作業になります。
API動作確認のため、CurlコマンドとApidogを使うことができます。Curlはコマンドラインで手軽に確認できる一方、ApidogはグラフィカルなUIと自動検証機能があるため、より効率的だと思われています。